新潟市秋葉区 正安寺支部 和久井文樹
昨年「折伏躍進の年」、正安寺支部におきましては、御住職・小林貢道御尊師のもと講中一結、異体同心で
唱題・折伏に臨んだ結果、十一月二十九日に支部の年間折伏誓願達成五十三名を完遂できました。
そして年間方針が「折伏育成の年」と銘打たれた本年、支部折伏誓願目標達成に向けて油断なく、さらなる育成に取り組んでまいりたいと決意するものであります。
さて、私は先日、入信より丸五年となりました。
平成二十四年一月八日の入信以来、勤行、唱題、折伏、ご登山、御供養と日々弛(たゆ)むことなく、信心修行に取り組んできました。
特に育成については、入信当初から折伏同様に力を入れてきたところ、五年目の昨年、ようやく大きな成果を見ましたので、これまでの育成と、私に端を発した折伏の広がりについて、少々お話させて頂きたいと思います。
最初が肝心勤行を一緒に
せっかく値(あ)い難き御本尊様に値えた方々に、兎(と)にも角にも功徳を積ませて差し上げ、罪障消滅、
宿命転換を叶えていただきたいとの一心で取り組んできたのが、当たり前のことですが、朝夕の勤行を身につけていただくことです。
最初に勤行の習慣をものにできずに、放っておいても黙ってやる、などという人はいません。何もしてあげなければ、恐らく
勤行をしなくなってしまう方が多いのではないでしょうか。そのために私は、新入信者の方と、毎日一緒に夕の勤行をお寺で行うようにしました。
奇(く)しくも入信一年目は、私がある程度時間に自由の利く仕事をしていたので、勤行を、相手の時間にできるだけ合わせて、とことん毎日付き合ったのです。これまでの経験では、最低でも一週間続けた方は、例外なくその後も勤行と寺院参詣を習慣にできています。
また、共に勤行をする機会が増えるということは、必然的に御報恩御講をはじめとした寺院行動への参加や、広布推進会への参加を促(うなが)す機会が増えるということにもなります。
勤行の後には、お寺の御本尊様の御前で、御講に参詣して大聖人様へ御報恩謝徳奉ることの大切さ、唱題会で支部折伏誓願目標を共に御祈念することの意義、また、広布推進会で聞く体験発表が、自分の信心の糧(かて)になることだとをお話させていただきます。
話しているうちに自然に歓喜があふれ出し、それが私の表情に出るのでしょう、昨日入信したばかりの方でさえも顔をほころばせ、快く直後の御講や唱題会、あるいは広布推進会に参加されるようになります。
ひとたび参加すれば、百閒は一見に如(し)かずですから、拙(つたな)い私の話では伝え切れない歓喜を、実感して持ち帰ります。すると次回からは、優先して、当たり前のように参加されます。
さらに、御講をはじめとする寺院参詣を重ねれば、御住職様から御指導をいただく機会や同志と語り合う機会にも恵まれます。
また、広布推進会に参加すれば、支院長様をはじめとした御僧侶方の御指導が増えるわけですから、自ずと折伏の実践や総本山大石寺参詣へと結びついていきます。
昨年の折伏推進とその一端
その結果、この五年間で、五十二名の縁ある方々に恵まれることとなりました。その中から、御講参詣者や唱題会参加者、支部総登山参加者も、着実に増えてきています。ここで、折伏が展開してきた例をご紹介します。
まず最初は、私の妻の例です。
妻自身が顕正会に入会させてしまった方を折伏できました。しかし、それ以降は思うように折伏が進みませんでした。
ところが、一念発起した昨年は、金子さんご夫婦というすばらしいご縁に恵まれました。金子さんはご夫婦共に、入信直後から折伏を実践され、成果に結びついています。
さらに、奥さんの里美さんの折伏で入信した方も、すぐに折伏を実践して折伏を成就しました。
昨年九月に入信された里美さんとご主人の計一郎さん、十一月にはご夫婦揃って支部総登山に参加されました。そして本年の新年初登山は、ご夫婦の翌日に入信したお嬢さんのひかるさんと共に、家族三人揃って大石寺へ参詣されています。
次に、五年前に私の折伏で入信した佐藤修二さんです。
佐藤さんとは、毎日とはいかないまでも、週に一、二回はお寺で一緒に勤行していました。しかし、彼の仕事の都合上、日曜日に休みが取れず、御講や支部総登山には参加できませんでした。
私は折を見ては佐藤さんに連絡し、寺院を参詣、御講参詣を促していましたが、次第に平日の寺院参詣も途絶えがちになりました。
元旦勤行と御会式には参詣するものの、朝夕の勤行は続いていない様子でした。
その佐藤さんも、入信五年目となる昨年、自身思うところがあったようで、仕事の都合をつけて毎日の御講に参詣するようになり、また、毎週水曜日の折伏唱題会にも欠かさず参加するようになりました。
すると「家族と共に信心したい」と思うようになり、昨年六月の支部総会に奥さんと子供さんを連れて参加し、二人の入信を叶えました。
その三か月後、九月の支部総登山には、家族三人で参加することができました。現在、佐藤さんは、家族のご両親とお兄さんの折伏を決意しているところです。
最後にご紹介するのは、市村めぐみさん・葵さん母娘です。
平成二十四年三月の入信以降、寺院参詣を重ね、御講をはじめ各種行事への参加も大石寺参詣も欠かさず健気(けなげ)に信心を貫いてきた市村さん母娘は、入信直後から折伏に奮い立ち、身内をはじめ友人・知人を次々と折伏してきました。
その姿勢は今も変わらず、それ故、多くの縁にも恵まれてきました。
昨年だけでお二人の縁で七名の折伏が成就しています。それだけでなく、随所で折伏が進んでいます。
また、市村さんの縁者二十五名のうち、過半数の十三名が十代、二十代と、これからの法華講正安寺支部を担(にな)う人材にあふれています。
さて、このように折伏が次の折伏を呼び、結果として昨年は、私と、その縁の連なる十二名の方々によって、過去最高となる年間で十九名の折伏が成就しています。
中でも、新たに七名の方(うち五名が新入信者)が紹介者となって折伏を成就できたことは、昨年の躍進の大きな一因となった訳ですが、これもすべて、御住職様の御指導の賜物(たまもの)
と思っております。大聖人様は『諸法実相抄』に
「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり。日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人三人百人と次第に唱へつたふるなり。未来も又しかるべし」
(御書 六六六㌻)
と仰せです。また、御法主日如上人猊下は、
「折伏された人が折伏できるようになるまで育てていかなければなりません」(大白法 八四〇号也)
と、折々に御指南あそばされています。
育成で磨かれる信心
最後になりますが、これまで育成に携(たずさ)わって身に染(し)みたことは、人を育てるには、まず自身の信心を見つめ直すことが肝要であるということです。
縁の方々の誰よりも、自分に厳しく信心していかなければ、けっして人はついてこない、結局は、育成しているようで、かえって自分が育成されているようなものだと痛感しています。
私にとって、すばらしい縁の方々に恵まれたことこそが、この五年間での最大の功徳なのだと思います。
これからも縁の方々と共に御住職様のもとに、異体同心して平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御生誕八百年の大佳節に向けて、「折伏育成」の本年を昨年以上の飛躍、縦にも横にも広げる折伏・育成に邁進してまいる所存です。
(大白法 第九四九号 平成二十九年一月十六日 寄稿より)
昨年「折伏躍進の年」、正安寺支部におきましては、御住職・小林貢道御尊師のもと講中一結、異体同心で
唱題・折伏に臨んだ結果、十一月二十九日に支部の年間折伏誓願達成五十三名を完遂できました。
そして年間方針が「折伏育成の年」と銘打たれた本年、支部折伏誓願目標達成に向けて油断なく、さらなる育成に取り組んでまいりたいと決意するものであります。
さて、私は先日、入信より丸五年となりました。
平成二十四年一月八日の入信以来、勤行、唱題、折伏、ご登山、御供養と日々弛(たゆ)むことなく、信心修行に取り組んできました。
特に育成については、入信当初から折伏同様に力を入れてきたところ、五年目の昨年、ようやく大きな成果を見ましたので、これまでの育成と、私に端を発した折伏の広がりについて、少々お話させて頂きたいと思います。
最初が肝心勤行を一緒に
せっかく値(あ)い難き御本尊様に値えた方々に、兎(と)にも角にも功徳を積ませて差し上げ、罪障消滅、
宿命転換を叶えていただきたいとの一心で取り組んできたのが、当たり前のことですが、朝夕の勤行を身につけていただくことです。
最初に勤行の習慣をものにできずに、放っておいても黙ってやる、などという人はいません。何もしてあげなければ、恐らく
勤行をしなくなってしまう方が多いのではないでしょうか。そのために私は、新入信者の方と、毎日一緒に夕の勤行をお寺で行うようにしました。
奇(く)しくも入信一年目は、私がある程度時間に自由の利く仕事をしていたので、勤行を、相手の時間にできるだけ合わせて、とことん毎日付き合ったのです。これまでの経験では、最低でも一週間続けた方は、例外なくその後も勤行と寺院参詣を習慣にできています。
また、共に勤行をする機会が増えるということは、必然的に御報恩御講をはじめとした寺院行動への参加や、広布推進会への参加を促(うなが)す機会が増えるということにもなります。
勤行の後には、お寺の御本尊様の御前で、御講に参詣して大聖人様へ御報恩謝徳奉ることの大切さ、唱題会で支部折伏誓願目標を共に御祈念することの意義、また、広布推進会で聞く体験発表が、自分の信心の糧(かて)になることだとをお話させていただきます。
話しているうちに自然に歓喜があふれ出し、それが私の表情に出るのでしょう、昨日入信したばかりの方でさえも顔をほころばせ、快く直後の御講や唱題会、あるいは広布推進会に参加されるようになります。
ひとたび参加すれば、百閒は一見に如(し)かずですから、拙(つたな)い私の話では伝え切れない歓喜を、実感して持ち帰ります。すると次回からは、優先して、当たり前のように参加されます。
さらに、御講をはじめとする寺院参詣を重ねれば、御住職様から御指導をいただく機会や同志と語り合う機会にも恵まれます。
また、広布推進会に参加すれば、支院長様をはじめとした御僧侶方の御指導が増えるわけですから、自ずと折伏の実践や総本山大石寺参詣へと結びついていきます。
昨年の折伏推進とその一端
その結果、この五年間で、五十二名の縁ある方々に恵まれることとなりました。その中から、御講参詣者や唱題会参加者、支部総登山参加者も、着実に増えてきています。ここで、折伏が展開してきた例をご紹介します。
まず最初は、私の妻の例です。
妻自身が顕正会に入会させてしまった方を折伏できました。しかし、それ以降は思うように折伏が進みませんでした。
ところが、一念発起した昨年は、金子さんご夫婦というすばらしいご縁に恵まれました。金子さんはご夫婦共に、入信直後から折伏を実践され、成果に結びついています。
さらに、奥さんの里美さんの折伏で入信した方も、すぐに折伏を実践して折伏を成就しました。
昨年九月に入信された里美さんとご主人の計一郎さん、十一月にはご夫婦揃って支部総登山に参加されました。そして本年の新年初登山は、ご夫婦の翌日に入信したお嬢さんのひかるさんと共に、家族三人揃って大石寺へ参詣されています。
次に、五年前に私の折伏で入信した佐藤修二さんです。
佐藤さんとは、毎日とはいかないまでも、週に一、二回はお寺で一緒に勤行していました。しかし、彼の仕事の都合上、日曜日に休みが取れず、御講や支部総登山には参加できませんでした。
私は折を見ては佐藤さんに連絡し、寺院を参詣、御講参詣を促していましたが、次第に平日の寺院参詣も途絶えがちになりました。
元旦勤行と御会式には参詣するものの、朝夕の勤行は続いていない様子でした。
その佐藤さんも、入信五年目となる昨年、自身思うところがあったようで、仕事の都合をつけて毎日の御講に参詣するようになり、また、毎週水曜日の折伏唱題会にも欠かさず参加するようになりました。
すると「家族と共に信心したい」と思うようになり、昨年六月の支部総会に奥さんと子供さんを連れて参加し、二人の入信を叶えました。
その三か月後、九月の支部総登山には、家族三人で参加することができました。現在、佐藤さんは、家族のご両親とお兄さんの折伏を決意しているところです。
最後にご紹介するのは、市村めぐみさん・葵さん母娘です。
平成二十四年三月の入信以降、寺院参詣を重ね、御講をはじめ各種行事への参加も大石寺参詣も欠かさず健気(けなげ)に信心を貫いてきた市村さん母娘は、入信直後から折伏に奮い立ち、身内をはじめ友人・知人を次々と折伏してきました。
その姿勢は今も変わらず、それ故、多くの縁にも恵まれてきました。
昨年だけでお二人の縁で七名の折伏が成就しています。それだけでなく、随所で折伏が進んでいます。
また、市村さんの縁者二十五名のうち、過半数の十三名が十代、二十代と、これからの法華講正安寺支部を担(にな)う人材にあふれています。
さて、このように折伏が次の折伏を呼び、結果として昨年は、私と、その縁の連なる十二名の方々によって、過去最高となる年間で十九名の折伏が成就しています。
中でも、新たに七名の方(うち五名が新入信者)が紹介者となって折伏を成就できたことは、昨年の躍進の大きな一因となった訳ですが、これもすべて、御住職様の御指導の賜物(たまもの)
と思っております。大聖人様は『諸法実相抄』に
「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり。日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人三人百人と次第に唱へつたふるなり。未来も又しかるべし」
(御書 六六六㌻)
と仰せです。また、御法主日如上人猊下は、
「折伏された人が折伏できるようになるまで育てていかなければなりません」(大白法 八四〇号也)
と、折々に御指南あそばされています。
育成で磨かれる信心
最後になりますが、これまで育成に携(たずさ)わって身に染(し)みたことは、人を育てるには、まず自身の信心を見つめ直すことが肝要であるということです。
縁の方々の誰よりも、自分に厳しく信心していかなければ、けっして人はついてこない、結局は、育成しているようで、かえって自分が育成されているようなものだと痛感しています。
私にとって、すばらしい縁の方々に恵まれたことこそが、この五年間での最大の功徳なのだと思います。
これからも縁の方々と共に御住職様のもとに、異体同心して平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御生誕八百年の大佳節に向けて、「折伏育成」の本年を昨年以上の飛躍、縦にも横にも広げる折伏・育成に邁進してまいる所存です。
(大白法 第九四九号 平成二十九年一月十六日 寄稿より)