勤行の仕方と数珠について
勤行の仕方
勤行は、信心修行の根本であり、幸福な生活を築く原動力となります。
毎日欠かさず、しっかりと実践しましょう。
勤行の仕方について説明します。
★朝の勤行(五座)
勤行の開始に当たり、まず御本尊に向かって題目を三唱します。
■初座ー諸天供養
①東の方に向きを変え、題目三唱(初座では鈴を打ちません)
②「妙法蓮華経方便品第二」と方便品の題号を読み、
続いて「爾時世尊。 従三昧」(にじさそん じゅうさんまい)から「所謂諸法(しょいしょほう)。如是相(にょぜそう)。如是性(にょぜしょう)・・本末究竟等(ほんまっくきょうとう)」までを読誦します。
※「所謂諸法。如是相。如是性・・本末究竟等」の箇所は、三回繰り返して読みます。
※方便品の読経は、二座以降も同様に行います。
③続いて「妙法蓮華経如来寿量品第十六(みょうほうれんげきょうにゅらいじゅりょうほんだいじゅうろく)」と寿量品の題号を読み、
自我偈(じがげ)(自我得仏来(じがとくぶつらい)・・速成就仏身(そくじょうじゅぶっしん)」の部分)を読経します。
④引き題目を三回唱えます。
「引き題目と唱え方」
「ナームー、ミョーホーレーンゲーキョーナームー、ミョーホーレーンゲーキョーナームー、ミョーホーレーンゲーキョー」
とよっくり唱えます。
⑤題目三唱
⑥初座の観念文を黙読して念じます(経本参照)。
⑦題目三唱
■二座ー本尊供養
①御本尊に向き合って鈴(りん)を打ち(七打)、初座と同様に方便品を読誦します。終わって鈴を打ちます(一打)。
②寿量品の題号を読み、鈴を打ちます(二打)。続けて「爾時仏告(にじぶつごう)。諸菩薩及(しょぼさつきゅう)」から自我偈の最後
まで読経します(「爾時仏号。諸菩薩及」から自我偈の前の「爾説偈言(にせつげごん)」までを長行(ちょうぎょう)と言います。)
③引き題目を三回唱え、鈴を打ち(五打)題目三唱。
④二座の観念文を黙読して念じます(経本三唱)。
⑤題目三唱(二座終了)
■三座ー三師供養
①鈴を打ち(七打)、方便品を読誦します。終わって鈴を打ちます。(一打)。
②寿量品の題号を読み、鈴を打ちます(二打)。続けて自我偈を読誦します。
③引き題目を三回唱え、鈴を打ち(五打)題目三唱。
④三座の観念文を黙読して念じます(経本参照)。
⑤題目三唱(三座終了)
■四座ー広宣流布の祈念・個人の諸祈念
①三座と同じように、方便品と寿量品の自我偈を読誦します。
②引き題目を三回唱え、鈴を打ち(五打)題目三唱。
③四座の観念文を黙読して念じます(経本参照)。
④題目三唱。(四座終了)。
■五座ー回向
①三座・四座と同じように、方便品と寿量品の自我偈を読誦します。
②読経終了後、鈴を打ち(七打)、唱題に入ります。
③唱題終了後、鈴を打ちます(五打)。題目三唱。
④過去帳をお見て、鈴を打ちながら観念回向(えこう)します。
⑤先祖代々の諸精霊に対する追善回向(五座の観念文を黙読して念じ、鈴を連打します)。
⑥回向終了とともに、鈴を打ち終わり、題目を三唱します。
⑦「乃至法界平等利益(ないしほうかいびょうろうりやく) 自他俱安同帰寂光(じたぐあんどうきじゃっこう)」と念じます。
⑧鈴三回ののち、題目を三唱し、勤行を終了します。
★夕の勤行(三座)
夕の勤行では、朝の勤行のうちの二座、三座、五座を行います。
詳細は朝の勤行を参照してください。
寺院参詣で正しい勤行を習得しよう
自分だけで勤行を行っていると、読経・唱題の仕方や鈴を打つタイミングなど、我流になってしまいやすいものです。
私達は信心の道場である寺院に参詣し、御住職・御主管のもので勤行を行い、正しい勤行の仕方を身につけるよう心掛けましょう。
毎日欠かさず、しっかりと実践しましょう。
勤行の仕方について説明します。
★朝の勤行(五座)
勤行の開始に当たり、まず御本尊に向かって題目を三唱します。
■初座ー諸天供養
①東の方に向きを変え、題目三唱(初座では鈴を打ちません)
②「妙法蓮華経方便品第二」と方便品の題号を読み、
続いて「爾時世尊。 従三昧」(にじさそん じゅうさんまい)から「所謂諸法(しょいしょほう)。如是相(にょぜそう)。如是性(にょぜしょう)・・本末究竟等(ほんまっくきょうとう)」までを読誦します。
※「所謂諸法。如是相。如是性・・本末究竟等」の箇所は、三回繰り返して読みます。
※方便品の読経は、二座以降も同様に行います。
③続いて「妙法蓮華経如来寿量品第十六(みょうほうれんげきょうにゅらいじゅりょうほんだいじゅうろく)」と寿量品の題号を読み、
自我偈(じがげ)(自我得仏来(じがとくぶつらい)・・速成就仏身(そくじょうじゅぶっしん)」の部分)を読経します。
④引き題目を三回唱えます。
「引き題目と唱え方」
「ナームー、ミョーホーレーンゲーキョーナームー、ミョーホーレーンゲーキョーナームー、ミョーホーレーンゲーキョー」
とよっくり唱えます。
⑤題目三唱
⑥初座の観念文を黙読して念じます(経本参照)。
⑦題目三唱
■二座ー本尊供養
①御本尊に向き合って鈴(りん)を打ち(七打)、初座と同様に方便品を読誦します。終わって鈴を打ちます(一打)。
②寿量品の題号を読み、鈴を打ちます(二打)。続けて「爾時仏告(にじぶつごう)。諸菩薩及(しょぼさつきゅう)」から自我偈の最後
まで読経します(「爾時仏号。諸菩薩及」から自我偈の前の「爾説偈言(にせつげごん)」までを長行(ちょうぎょう)と言います。)
③引き題目を三回唱え、鈴を打ち(五打)題目三唱。
④二座の観念文を黙読して念じます(経本三唱)。
⑤題目三唱(二座終了)
■三座ー三師供養
①鈴を打ち(七打)、方便品を読誦します。終わって鈴を打ちます。(一打)。
②寿量品の題号を読み、鈴を打ちます(二打)。続けて自我偈を読誦します。
③引き題目を三回唱え、鈴を打ち(五打)題目三唱。
④三座の観念文を黙読して念じます(経本参照)。
⑤題目三唱(三座終了)
■四座ー広宣流布の祈念・個人の諸祈念
①三座と同じように、方便品と寿量品の自我偈を読誦します。
②引き題目を三回唱え、鈴を打ち(五打)題目三唱。
③四座の観念文を黙読して念じます(経本参照)。
④題目三唱。(四座終了)。
■五座ー回向
①三座・四座と同じように、方便品と寿量品の自我偈を読誦します。
②読経終了後、鈴を打ち(七打)、唱題に入ります。
③唱題終了後、鈴を打ちます(五打)。題目三唱。
④過去帳をお見て、鈴を打ちながら観念回向(えこう)します。
⑤先祖代々の諸精霊に対する追善回向(五座の観念文を黙読して念じ、鈴を連打します)。
⑥回向終了とともに、鈴を打ち終わり、題目を三唱します。
⑦「乃至法界平等利益(ないしほうかいびょうろうりやく) 自他俱安同帰寂光(じたぐあんどうきじゃっこう)」と念じます。
⑧鈴三回ののち、題目を三唱し、勤行を終了します。
★夕の勤行(三座)
夕の勤行では、朝の勤行のうちの二座、三座、五座を行います。
詳細は朝の勤行を参照してください。
寺院参詣で正しい勤行を習得しよう
自分だけで勤行を行っていると、読経・唱題の仕方や鈴を打つタイミングなど、我流になってしまいやすいものです。
私達は信心の道場である寺院に参詣し、御住職・御主管のもので勤行を行い、正しい勤行の仕方を身につけるよう心掛けましょう。
数珠の役割
勤行や唱題をするにに欠かせない法具が数珠(じゅず)(念珠)です。
総本山第二十六世日寛上人は数珠について、
「下根を引接(いんじょう)して修行を牽課(けんか)するの具なり」
と御指南されています。すなわち、数珠とは、色々な障害によって挫折しがちな私達の信心を、「がんばりましょう。勤行・唱題こそ力ですよ」
と、上から引きあげ、下から支えてくれる、仏道修行に欠かせない「法の道具」であるといわれているのです。
故に、数珠は常に肌身離さず持ちましょう。
総本山第二十六世日寛上人は数珠について、
「下根を引接(いんじょう)して修行を牽課(けんか)するの具なり」
と御指南されています。すなわち、数珠とは、色々な障害によって挫折しがちな私達の信心を、「がんばりましょう。勤行・唱題こそ力ですよ」
と、上から引きあげ、下から支えてくれる、仏道修行に欠かせない「法の道具」であるといわれているのです。
故に、数珠は常に肌身離さず持ちましょう。
数珠のかけ方
数珠は三の衣うちの一つ
本年では、僧侶が身につける「袈裟」と「衣」の二つと、僧侶・信徒が使用する「数珠」の三つをあわせて「三衣(さんね)」と言います。
衣とは、私たちが身につける衣服のことで、身体を覆(おお)う意義があります。お数珠は衣ではないのに、どうして「三衣」の一つになったのでしょうか。
その答えは、数珠の「百八箇の珠」の数にあります。
その数は、人間が持っている煩悩を指しています。煩悩は、私達の人生における様々な悩みや苦しみの元となるものですから、数珠を持つことは、
「煩悩を覆(おおい)い隠す」
ことを表しているのです。
また、衣といえば本宗では「忍辱の鎧(よろい)」とも言われ、折伏の時、信心に反対されたり、非難中傷を受けることを耐え忍ぶ意味があります。したがって、三衣の一つである数珠を手にする私達は、折伏をすることによって受ける非難中傷を忍ぶ心を持って、大聖人の正しい教えを世のなかに弘めていくように努めることが大事なのです。
古来、本宗では「数珠は仏様のように大切に扱いなさい」と教えられています。勤行や唱題に使うものですから、経本と同様、数珠をたたみや床の上に置いたり、むやみに揉(も)んで音を鳴らすことがないように大切に扱いましょう。
(妙教2017 10月号より)
衣とは、私たちが身につける衣服のことで、身体を覆(おお)う意義があります。お数珠は衣ではないのに、どうして「三衣」の一つになったのでしょうか。
その答えは、数珠の「百八箇の珠」の数にあります。
その数は、人間が持っている煩悩を指しています。煩悩は、私達の人生における様々な悩みや苦しみの元となるものですから、数珠を持つことは、
「煩悩を覆(おおい)い隠す」
ことを表しているのです。
また、衣といえば本宗では「忍辱の鎧(よろい)」とも言われ、折伏の時、信心に反対されたり、非難中傷を受けることを耐え忍ぶ意味があります。したがって、三衣の一つである数珠を手にする私達は、折伏をすることによって受ける非難中傷を忍ぶ心を持って、大聖人の正しい教えを世のなかに弘めていくように努めることが大事なのです。
古来、本宗では「数珠は仏様のように大切に扱いなさい」と教えられています。勤行や唱題に使うものですから、経本と同様、数珠をたたみや床の上に置いたり、むやみに揉(も)んで音を鳴らすことがないように大切に扱いましょう。
(妙教2017 10月号より)
数珠は、たたみや床に直接置いてはいけません